見知らぬ、天井。血染めの、天井。
病室では天井ばかりを見ている。
足の骨を折ったら、患部を保護するために固定されて、仰向けのまま動けない。
腕の骨を折っても、固定され腕は胸の前に置かれ、仰向けに寝かされる。
腰の骨を折っても、以下省略。
とにかく、仰向けで1日中天井を見ている。
ベッドが窓に面していたら良いが、三方カーテンで仕切られる薄暗い天井を見続けていると、時間の感覚がおかしくなってくる。まるで潜水艦の中にいるように外界から隔絶されて、日付も曜日も昼夜もあやふやになってくる。
金曜日はカレーの日とか決めておいてもらいたいくらいだと、一日カレーのことばからり考えていた。
シーツが汚れるような食べ物は駄目だろうな。
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天井で揺れる何か、その正体がぼっけえきょうてえ